関西電力高浜原発(福井県高浜町)が3基同時に自動停止し、京都府を中心に約42万戸の大規模な停電が起きた事故で、関電は28日、二重の人為ミスが原因とする調査結果を発表した。高浜原発から送電を受けていた西京都変電所(京都市)で機器を更新した際、つなぐケーブルの場所を指示する図面が間違っていたうえ、社内規定に反し、一部の監視装置を解除しないまま機器の作動試験を実施。このため、複数の遮断器(ブレーカー)が働いて電流の通り道が極端に細くなり、原発が自動停止する想定外の事態を招いた。いずれも「なぜそうしたのかわからない」(関電京都支店幹部)という初歩的なミスで、今後、関電の管理体制のあり方が問われそうだ。
帝京大学ラグビー部員による集団婦女暴行事件に絡んで、「取材を受けていないのに、事件の真相を告白したかのような記事を掲載され名誉を傷つけられた」として事件当時ラグビー部に所属していた男性と両親らが、週刊誌「女性自身」を発行している光文社(東京都文京区)を相手に慰謝料の支払いなどを求めた訴訟で、東京地裁は28日、同社に50万円の支払いを命じる判決を言い渡した。西岡清一郎裁判長は「記事内容のすべてが虚偽とは言えないが、匿名にする際の配慮を怠った」と述べた。
問題になった記事は、女性自身1998年3月10日号に「帝京大ラグビー部員Aクンの告白!」の見出しで掲載された。
判決で西岡裁判長は、記事内容から「Aクン」は原告の男性と推認できるとしたうえで、同誌の契約記者が接触したのは別の部員だったと認定した。
◆光文社編集総務部の話
判決文を見ていないが、判決の内容を検討した上で控訴するかを決めたい。
縄文時代後期末(約3000年前)の土壙(どこう)墓群から、赤漆を施した「腰帯」など80点近い漆製品が見つかった北海道恵庭市の「カリンバ3遺跡」。縦ぐしや腕輪など、多種多様な漆製品が1カ所でこれほど大量に出土したのは全国でも例がなく、研究者は「優れた漆の加工技術と高い美的センスを物語っており、縄文時代全般を通しても第一級の考古学的価値を持つ遺跡」だと評価する。
大量の漆製品が見つかったのは、カリンバ3遺跡で確認された約300基の土壙墓のうち、直径1.5メートル前後、深さ90センチ前後の計5基の大型墓。赤漆をたっぷり使い、埋葬者の上からベンガラを厚く振りまいたらしい。
第123号土壙墓から出土した「腰帯」は、茎状の植物4本を束ねて漆に浸したとみられる。接着性の強い漆の特性を生かした工法で、発掘を担当する市郷土資料館の上屋真一主査は「完成品が見つかったのは、全国で初めて。実用品の腰帯というより、装身具としての『腰飾りひも』の性格が強い」と説明する。
同遺跡に詳しい木村英明・札幌大教授(考古学)は「副葬品の多さからは経済力の豊かさがうかがえ、この地域に漆製品を作る工人集団がいた可能性もある」と話す。
市教委は30日午後1時から2時まで、遺跡の現地説明会を開く。
▽家計が苦しくても、義理は欠かせません――。年の瀬を前に、大手食品会社がお歳暮について300人の主婦を対象にアンケートをしたところ、95%の人が今年もお歳暮を贈る、と答えた。
▽1983年に東京と大阪で調査を始めて以来、過去最高の数字。その半面、贈り先の数は過去最低の4.6件、1件当たりの金額も約4500円で過去3番目に低い額になった。
▽贈り先のトップは両親で2位は親類、お歳暮やお中元の「定番」と思われた職場の上司は、97年から3位。リストラで、いつお別れになるやもしれぬ。クールな上下関係が定着したということか。
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